リチャード・リップマンDR

TRHロンジェビティ・プロを加えることで、新しいペプチドの生成、8時間の睡眠、損傷を超える修復が保証されることから、15~20年長く健康に生きられるようになります。18ヵ月後、患者には聴力、視力、臭覚の改善、髪が濃く黒くなる、足取りやバランスがよくなる、胴回りや目の下、下あごの弛みが軽減されるといった変化が認められました。血液検査では、DHEAレベルが600ナノグラム/dl以上、IGF-1レベルが250ナノグラム/ml(男性の場合は300ナノグラム/ml)以上が示されました。興味深いことに、私自身の胴回りは、私の3人の息子よりも締まっています。

私はさらに、これらにミトコンドリア・エンハンサーであるACF228を2カプセル、ユビキノールを600mg、ピロロキノリンキノン(PQQ)を約20g加えることを推奨しています。

 

癌細胞や前癌状態の細胞を殺す栄養素とホルモンサプリメントを組み合わせる

癌はアメリカでは第2位の死亡原因です。前述の修理ホルモンやエンハンサーは、アポトーシスを引き起こす、つまり望まれない癌細胞や前癌状態の細胞を殺す栄養素と組み合わせて使用べきです。

あまり知られていませんが、40歳以上の人は誰でも体内に良性の癌細胞や前癌状態の細胞を持っています。これらの細胞を良性のまま静止状態で保つために、私たちの身体はアポトーシスと呼ばれるプロセスを通じて被害を受けた細胞を除去するために、栄養素を必要とします。

例えば、ビタミンD3は26種類もの癌を防ぐことが知られています。私は、不健康な細胞のアポトーシスや破壊のために、毎日5,000~7,000IUを服用することを推奨します。この投薬量は、血液検査で50~100 µg/mlの25-ヒドロキシビタミンD3として最適に検出されます。ビタミンD3は、アブラナ科の野菜に含まれています。

これは、特に腸細胞のアポトーシスの促進に有効です。私は、クリルと、D3、ロンジェビティ・プロといったアポトーシスを誘導する多くの栄養素を毎日服用することで、腸壁のクリプト細胞に見られる前癌状態やポリープを防ぐことができると考えています。また、こういったサプリメントの組み合わせは、前立腺癌の発生率も縮小します。

現在、結腸内視鏡検査で発見されたポリープを外科的に除去することが一般的ですが、私は個人的に、まず、それらの発生を防ぐことが好ましいと考えます。特に150℃を超える高温の油で揚げた脂肪過多の食物を避けることでも、ポリープを防ぐことができます。普通のバターを唯一の例外として、高温に熱された食用油は発癌物質に変わる恐れがあるため、注意が必要です。

また、BEC5クリームを皮膚の前悪性病変領域に局所使用することで、数日後には壊死した皮膚細胞が剥がれ落ちることでも分かるように、アポトーシスが促され、癌細胞や前癌状態の細胞を殺すことができます。

さらに、ACF228には、正常に働かない細胞のアポトーシスを誘導する天然成分がいくつか含まれています。私は、4種類の癌の活動を停止させるために十分なケセルチンの摂取をお勧めします。ケセルチンはは、異常腺窩巣と呼ばれる結腸細胞にも有効です。

ケルセチンは、アンドロゲン受容体を妨げ、癌を抑制する受容器を促進することで、早期肺癌病変、毒素に誘発されたDNAの突然変異に起因する前癌状態の肝細胞、および潜在的な前立腺細胞と乳癌細胞を予防します。さらにケルセチンは、特に腸や循環系の炎症を抑えることで患者を助けます。

最後に、見落とされがちな癌予防ホルモンとして、ピエルパオリ博士が開発した亜鉛とセレンを含むメラトニンZn-Seがあります。例えば、全盲の人は健常者と比較してメラトニン血中濃度が高いため、有害な癌を発生することは滅多にありません。

なお、ここで言及したサプリメントはすべて、長期的にホルモンを修正・改善します。

 

結論

複合的なホルモン欠乏症は、骨、筋肉、および皮膚を消耗するだけでなく、鏡を割るように精神にも打撃を与えます。私たちはこれを「記憶喪失」あるいは「認知障害」と呼びますが、アポトーシスを誘導する栄養素に加えて、ホルモンバランスを保つことで、これを防ぐことができます。

癌が高齢者に多く、アメリカでは死亡原因の第2位でもあることから、私はアポトーシスを誘導して癌を殺す栄養素を毎日補足することが非常に重要であると考えています。ホルモンバランスを保ち、前癌状態の細胞や癌細胞を寄せつけないことで、健康な寿命を15~20年延ばすことが可能になるのです。

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