嗅覚や味覚の喪失がみられる人は、他の症状がある人よりもCOVID-19に感染している可能性が10倍以上高いことが、カリフォルニア大学の研究による初めての経験的発見として報告されています。

2020年3月3日から3月29日の間にカリフォルニア大学サンディエゴヘルス(USサンディエゴヘルス)で検査を受けた、潜在的なCOVID-19感染が疑われる、あるいはインフルエンザ様徴候を持つ1,480人のうち、1,378人が陰性、102人が陽性と判明しました。

研究を率いたキャロル・ヤン博士は、最も一般的なCOVID-19感染の初期症状は依然として発熱であるものの、陽性患者は特定の知覚障害の有病率が高く、独特の症状が示されたと言います。

感染後2~4週以内に発生した嗅覚と味覚の喪失は深刻でしたが、幸いなことにその70%以上が調査期間中に嗅覚の改善を報告するなど、一般的に回復が早いことがわかりました。

こういった知覚の回復は一般的に疾患のタイミングとマッチしていていましたが、興味深いことに、喉の痛みを訴えた人の方が、陰性の検査結果が多いことが明らかになりました。

発熱、疲労、咳、困難呼吸がCOVID-19の症状として知られていますが、入院や人工呼吸器を必要としない、症状の軽い人を対象とした今回の研究結果は、地域内で感染を広める恐れのある人を早い段階で識別することの重要性を強調するものであり、ウイルスの感染リスクを減少させるために、USサンディエゴヘルスと同様に、嗅覚および味覚の喪失スクリーニング手段として世界中で使われることを、ヤン博士らは望んでいます。