軽度のCOVID-19感染症患者の半数に、症状が消えた治療後も最大で8日間にわたってコロナウイルスを排出し続ける可能性があることが、イエール大学の研究で判明しました。

今回の研究では、2020年1月28日から2月9日までの間に北京のPLA総合病院(PLAGH)で治療を受けたCOVID-19感染症患者16人(平均年齢35.5歳)の咽頭から採取したサンプルを分析、連続的なポリメラーゼ連鎖反応(PCR)テストによるウイルスの陰性確認が、退院後に少なくとも2回行われました。

最も重要な発見は、症状が解消された後も患者の半数がウイルスを排出し続けていたことであると、研究を率いたロケッシュ・シャルマ博士は言います。

これらの患者の要な症状は、発熱、咳、咽頭痛、呼吸困難などで、さまざまな薬剤による治療を受けましたが、感染から症状の発現(潜伏期間)は、1人の患者を除いてすべて5日、症状の平均持続期間は8日、症状終了後の感染力維持期間は1日から8日でしたが、より重篤な患者の場合は8日を超えるウイルス排出の可能性も考えられるでしょう。なお、患者の2人が糖尿病を、1人が結核を患っていましたが、いずれもCOVID-19感染症の経過に影響を与えるものではありませんでした。

COVID-19による軽度の呼吸器症状がみられる人は、他人への感染を確実に防ぐために、回復後の自宅隔離期間をさらに2週間延長することを推奨する北京大学のLixin Xie博士は、症状のない患者や回復後すぐの患者も、症状がある患者と同じように慎重に扱う必要があると述べています。

研究チームは、今回の研究は少人数の軽度感染患者を対象にしたもので、免疫抑制療法を受けている患者や高齢者など、より脆弱な人でも同じ結果を示すかどうかは不明であり、さらなる研究が必要であることを強調しています。