アミロイドの蓄積アルツハイマー病の重要な特徴ですが、疾患発症に関する唯一の危険因子ではなく、血液中の脂肪量や体内におけるエネルギー生産の効率といった変更可能な危険因子も重要な役割を担っている可能性が、カリフォルニア大学の研究で示されています。

研究を率いたマーク・マップストーン博士は、アルツハイマー病を併発しているダウン症患者にみられるエネルギー代謝欠損が、一般集団の遅発性アルツハイマー病患者のものと類似していることを示した今回の研究結果は、ダウン症患者の出生時から発生しているアミロイド蓄積が、アルツハイマー病リスクを決定する唯一の要因でない可能性を示唆するものであると言います。

ダウン症候群は、250,000人以上のアメリカ人が罹患している、最も一般的な神経発達障害ですが、ダウン症患者はアルツハイマー病を発症するリスクが非常に高く、ほぼすべての人にアルツハイマー病における脳病変であるアミロイド斑が見られます。

彼らのリスクは、アミロイドを生成する重要な遺伝子を持つ21番染色体のコピーが2つではなく3つあることが原因となって、アミロイドが過剰生産されることからくるものであると考えるマップストーン博士は、ダウン症患者のアルツハイマー病リスクを研究することで、病気の発症にアミロイドがいかに重要かについての理解が深められると述べています。