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SAMe
深刻な副作用のない自然な抗うつ剤
SAMeは、例えばセロトニンやドーパミンなどといった神経伝達物質を活性化させて気分を向上させます。他の多くの抗うつ薬と違ってSAMeは、潜在的な副作用なしで、効果的にうつ症状に働きかけます。
また、うつ病の治療以外に、関節炎治療にも用いられ、何千という数の患者を対象にしたヨーロッパ中に及ぶ多くの研究の対象とされてきました。これらの研究により、SAMeがこれまでの治療薬と同様、あるいはそれ以上に効果的であること、また、服用量が多くても副作用のないことが明らかになりました。
SAMeとは?
SAMe(化学名S-アデノシルメチオニン)は、すべての細胞で絶えず生産される、人体を形成する天然分子です。製薬バージョンは1970年代まで開発されませんでしたが、SAMeは1950年代に発見されました。Samyrという商標名の下で販売されているタブレットには、胃で破壊されるのを防ぎ、小腸で吸収させるためのコーティングが施されています。
SAMeは、メチル提供者の働きをする一群の化学製品に属しており、メチル化として知られているプロセスで重要な役割を演じます。他にも同じ働きをする化学製品がありますが、その効果はSAMeが一番優れています。メチル化とは、それなしではどんな生命も存在しえない、基本的かつ非常に重要な通電プロセスです。
メチル化とは?
メチル化とは、分子にメチレン基が結合することで、それにより双方が異なる化学合成物に変化します。このプロセスは、脳を含む身体の機能に多大なる影響を及ぼします。特に、細胞を覆う脂肪膜を保護し、遺伝子発現、さまざまななホルモン類、神経伝達物質を一定に調節します。
神経伝達物質とは、脳のメッセンジャサービスの働きをする化学製品で、脳細胞(ニューロン)の一つがもう一つと通信する際、細胞の間に存在する小さな隙間(シナプス)を横切ります。
私たちが知らない間に、体中のメチル化は1秒間に何億回も起こっています。SAMeは私たちの体内で、タンパク質の豊富な食物に含まれるアミノ酸メチオニンによって作られますが、SAMe分子から与えられたメチレン基が細胞内で増え続けると、それらは非常に有毒なホモシステインになります。ホモシステイン濃度が高くなると、健康に害を及ぼす場合がありますが、これは特に、心臓発作と脳卒中の主要な危険因子となります。
研究では、ホモシステイン濃度が高いと、うつ症状が誘発されることも示されています。また、妊娠中にホモシステイン濃度があまりに高いようだと、生まれてくる赤ちゃんに、脊椎披裂その他、先天性欠損症が生じる危険性が増えてしまいます。
このように危険なホモシステインの上昇を防ぐめに、私たちの体は、B6、B12、葉酸などのビタミンBを使ってホモシステインをグルタチオン(有効な酸化防止剤)に変えるか、再メチル化によってメチオニンへ変化させます。つまり、ビタミンBが不足していると、ホモシステイン濃度は急激に上昇し、十分なSAMeが生産されなくなってしまいます。
SAMeとメラトニンには相関関係があります。 メラトニン濃度が高い時にはSAMeレベルは低く、その逆も成立します。メラトニンのレベルは日中より夜間の方が非常に高く、夜間睡眠ホルモンと言われています。その反対にSAMeは昼間によく働き、昼間の機敏性に対して責任があると言われています。
SAMeの製薬バージョンの生産は、その多岐にわたる効用から非常に難しく、また高価でもあったのですが、最新の製造技術により、これらの困難を克服、今日、世間での広い使用が可能となったのです。
SAMeとうつ治療
うつ病は非常に深刻な問題で、ここ数年での罹患率の増加には目を見張るものがあります。世界保健機構によると、例えばアメリカでは、うつ病を患う患者の5%が廃疾に値すると言われており、2000年には、うつ病による生産性の低下および長期欠勤により、約830億ドルもの経済損失が見込まれました(患者の治療費は含まれない)。
研究では、人が落胆している時に脳のSAMe生産が損なわれることが示されていますが、SAMe製品の服用により、こういった状況が改善されます。つまり、SAMeによってドーパミンやセロトニンといった気分を上昇させる神経伝達物質のレベルが上昇し、その働きが改善されるとともに、これらの神経伝達物質を結び付けるレセプタ分子の生産速度が上昇するのです。
またSAMeは、神経伝達物質からの化学信号に対して、レセプタ分子を敏感にしておく働きもあると考えられます。レセプタ分子は神経伝達物資の膜の外側に浮いていますが、これらの膜が厚くなり、その働きが低下すると、レセプタ分子が十分に反応できなくなります。残念なことに、細胞膜は年齢とともに退化していきます。しかし、SAMeはリン脂質と呼ばれる脂肪をメチル化することで細胞膜の流動を促します。つまり、細胞膜の能力を保持することで、必要に応じてレセプタ分子を移動させることができるのです。
冒頭で少し触れましたが、SAMeが他の抗うつ剤に勝る理由として、副作用が見られないという点が上げられます。MAO阻害薬のような古いタイプの反抑制剤および三環系抗鬱薬は、服用量が多い場合や、他の製品と併用する場合に、必ずしも安全だとは言い切れません。プロザックやゾロフトのような最近の抗うつ薬は比較的安全かもしれませんが、胃の調子が悪くなる、頭痛、不眠症、性的機能不全、動揺が高まるなどといった副作用を引き起こす可能性が少なくありません。他の抗うつ薬同様、SAMeにも、双極性障害を患う人の躁病発症を誘発する可能性が残りますが、それ以外には深刻な副作用は見られません。軽い胃の不調が見られる場合がありますが、それも、ごくまれなことです。
SAMeは、「伝統的な」抗うつ薬と比較して、副作用がなく安全だというだけではなく、非常に効果的なものです。一般に抗うつ薬は即効性のあるものではなく、効果が現れるまで3〜4週間の服用が必要ですが、SAMeの場合、その効果は急速で、服用後わずか数日で効果が感じられることがあります。
このように、SAMeが本当に注目に値する抗うつ薬であることは明白です。
SAMeと関節炎
うつ病と同じく、私たちの健康にとって関節炎は大きな問題です。アメリカでは、成人人口の約21%に関節炎の傾向が見られます。患者の多くには、例えばアスピリンやイブプロフェンといった非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)が使われていますが、問題は、関節炎の痛みを和らげるのに十分な量を服用することで、胃に深刻な障害が発症する可能性があるということです。毎年100,000以上のアメリカ人がNSAIDによって誘発された潰瘍のために入院、そのうち16, 500人が死亡しているというのが現状です。
胃に障害が生じなくても、NSAIDの長期使用により、関節炎が悪化することもあります。骨関節というのは、薄く疲労した軟骨につけられた臨床名ですが、残念なことに、NSAIDによってコラーゲンとプロテオグリカン(軟骨を作る組織)の生産が遅れることで、このような症状が引き起こされるてしまいます。
一方SAMeは、NSAID治療に代わる安全な製品であると言えます。いくつかの臨床試験に参加した20,000人以上の関節炎患者のすべてが、SAMeが伝統的な関節炎治療薬と同等に効果的なだけではなく、胃に関する副作用や致命的なダメージが全くないという結論に達しました。現在、むしろSAMeには損傷を受けた軟骨を元に戻す働きさえあることが信じられています。これは、グルタチオンも生産する同じ化学反応が、軟骨を作る際に使われるプロテオグリカンの生産に関与している硫酸塩グループとして知られる分子を生産するからです。グルタチオンは、Bビタミンのホモシステインに及ぼす作用によって生産され、そのメチレン基を寄付した後、SAMeはホモシステインになります。
肝臓疾患
SAMeの効果は、うつ病と関節炎の治療だけに留まらず、肝臓で3番目の濃縮化学物質として、肝硬変、肝炎、胆汁うっ滞などを患う患者の肝機能を正常する働きもあります。このことで解毒作用が進み、身体全体の健康状態に直接的な影響を与えることになります。
副作用
これまで述べてきた通り、副作用がほとんど見られないということがSAMeのもららす利益なのです。万が一の最悪の事態としても、ごく軽い胃の不調程度でしょう。
服用量
病状や治療によって異なりますが、一般的なガイドラインとしては以下の通り(1日あたり)。
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- 抗うつ薬 800〜2000mg
- 関節炎 400〜1200mg
- 肝臓疾患 500〜1600mg
- アンチエイジング 300〜500mg
SAMeの製品成分、承認された用途、服用量、潜在的副作用、禁忌などについてはこちらから
SAMeに関する他の記事についてはこちらから
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