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メマンティン
アルツハイマーとの戦い
メマンティンは、特にアルツハイマー病など、神経変性病の治療に効果的であることが分かっており、程度の進んだアルツハイマーを治療するために作られた初めての製品であるという点で、既存の製品とは異なります。
脳の主要な神経伝達物質であるグルタミン酸塩が過剰になると、脳神経が過度に刺激されるおそれがありますが、それによって脳神経に損害が生じたり、最悪の事態として死に至ること合も有り得ます。メマンティンはNMDA受容体におけるグルタミン酸塩の活動を妨ぐため、直接、あらゆる過度の刺激を避けることが可能となります。
メマンティンの働き
メマンティンは、過剰なグルタミン酸塩の影響から脳の神経細胞を保護します。グルタミン酸塩がNMDA受容体と結合するとカルシウムが自由にセル内に流入することから、グルタミン酸塩が継続して増え続けると慢性カルシウム露出過度につながり、それはやがて細胞変性を引き起こします。メマンティンは、脳細胞の相互間通信法を変えることで、脳細胞内のカルシウムの量を調節します。アルツハイマー病の発症がカルシウムの蓄積と関連していることから、メマンティンによってその形成を抑制することで、脳へのあらゆる潜在的損傷を食い止める可能性が考えられるでしょう。
研究の成果
メマンティンは10年以上に渡ってドイツで使われてきましたが、加齢が原因の痴呆に対する効力が注目されたのは、ごく最近の臨床試験でのことでした。二重盲検偽薬による臨床研究では、メマンティンが安全な薬で、アルツハイマー病を含むあらゆる痴呆症の治療に役立つ可能性が示唆されています。
フランスでは2002年に軽度から中度の加齢性痴呆症患者321人を対象にした研究が行われましたが、1日に20mgを28週間に渡って投薬したところ、機能や行動に何ら悪影響を与えることなしに一貫して改善されただけでなく、副作用も全く見られませんでした。
ニューヨークの精神科医であるバリー・ライズバーグ氏の研究対象となった181人の中度から重度のアルツハイマー病患者は皆、一人で着替えや入浴、トイレなどができず、米国中に散らばった32の医療センターでコミュニティ生活をしていますが、ライズバーグ氏は、メマンティンの服用により、このような基本的な能力損失の速度を遅らせることが出来るのではないかと提案しています。また、アルツハイマー協会の研究責任者であるリチャード・ハービー氏は、薬の作用と研究の成果を非常に重要な貢献として捉えています。
メマンティンは、パーキンソン病患者にも有益な効果をもたらすかもしれません。ある臨床研究では、ドーパミン作動性薬を単独で使うことにより、パーキンソンの兆しが改善されるかもしれないと結論付けられています。
メマンティンが、特に痛みを伴う神経障害など、激痛を軽減させるために有効であったという報告もあります。
メマンティンは、ヨーロッパではエビクサ(Ebixa)、米国ではナメンダ(Namend)として知られています。
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