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カルノシン

体内のあらゆる細胞の生命を延長


抗酸化剤は体内に存在する分子で、他分子の酸化を防いだり減速させるとともに、細胞にダメージを与えるフリーラジカルを作り出します。生命体にとって酸化還元反応が極めて重要であることからも、抗酸化分子は有害なものであると言えます。

その点、天然アミノ酸であるカルノシンは、細胞に与えるダメージを防ぎ、細胞機能を改善し、体内のイオン金属のキレート化を防ぐ、強力な酸化防止剤です。カルノシンには、βアミロイド(アルツハイマー患者の脳で見つかる物質)が原因の細胞ダメージを減少するだけでなく、その予防効果もあると考えられています。

カルノシンは、アミノ酸とタンパク質分子が糖アルデヒドに反応することで、タンパク質とDNA分子が架橋結合するグリコシル化のプロセスを妨ぎます。架橋結合とは、例えば、半分に切ったリンゴを放置しておくと、空気にさらされた断面が黄色に変色するといったものです。カルノシンの持つグリコシル化防止能力は、糖尿病、腎不全、白内障、神経障害や皮膚コンディションの治療に有益であるとされています。

1999年、オーストラリアの研究者達は、カルノシンが人間の線維芽細胞の寿命を延ばすと断定しましたが、実際、ハイフリックリミット(細胞分裂の最大回数)は50から60まで増えました。ロシアでは、老人性白内障の治療に、N-アルファアセチルカルノシンまたはNACと呼ばれる特殊なカルノシンを点眼薬として用いています。
カルノシンを投与された動物は、より長く生きるように見受けられます。研究の結果がまだ不十分であるにも関わらず、すでにカルノシンの成果は認められており、これから先、アンチエイジングにとって重要なサプリメントになると予測されます。

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