抗老薬入門

老化とは?

人体の機能の多くは、年齢とともに低下します。これは自然のことですが、老化を「病理」の一つとして研究する動きは、ますます盛んになっています。

老化現象を科学的に解明してきた結果、現在分かっていることは、まず、歳をとるとともに、体内の各種ホルモンの分泌が弱まり、免疫機能の低下を招いているということです。その結果、各種病原体が侵入しやすくなり、病気にかかりやすくなります。

歳をとるにつれて、すべてのホルモンが減少するわけではありません。逆に増加するホルモンもあります。ストレスや筋肉の衰弱に関わるコルチソル、脂肪の合成に関わるプロラクチンなどは、増加することで、逆に体に害を与えます。

健康維持と長寿に必要な条件とは?

健康維持の基本は、生活スタイル、運動や自然な栄養補給にあることは言うまでもないでしょう。遺伝的な要素も大きなものです。

次に、ビタミン、ミネラル、ホルモンなどの要素が関わり、最後は医薬品が健康維持に重要な位置を占めます。

老化や老化に伴う病理というものは、基本的には個人的な要素(遺伝や生活習慣など)が大きいわけですが、積極的な予防措置、改善措置として、栄養剤、ビタミン剤、ホルモン剤などを使うことも、一つの選択肢と言えます。

このような目的で使われる栄養剤や医薬品を、現代では「抗老薬」(anti-aging medicine)と呼んでいます。物語に出てくるような魔法の薬や不老不死の薬ではありません。人間が生まれながらにして体内に持ち合わせている「自然 な」成分を正しく補給することで、老後の健康状態の向上、維持、病理予防を可能にしようという発想です。

簡潔に言えば、「抗老薬」というのは、本来人間の身体が要求している物質を、老化に合わせて不足分を補っていくためのものです。

例えば、近年注目を集めているDHEAという物質は、20代半ばから急激に減少し始め、70代ともなると極めて微量になります。DHEAを、20代、30代のレベルに保つことは、気力の充実や免疫機能の強化につながることが知られています。

老化に深く関連している臓器 ― 脳

老化予防に際して、脳ほど重要な臓器はありません。しかし、一方では、栄養学的見地からして、脳ほど軽視されている臓器もないでしょう。

他の臓器と違って細胞を再生する能力がないため、脳内の特定化学物質の減少は、老化によって引き起こされる様々な障害の中でも、最も深刻なものと言えます。したがって、脳機能の防御と増強こそ、抗老薬処方の土台となってきます。

例えば、パーキンソン氏病の原因は、脳内神経伝達物質であるドーパミンの減少にあります。デプレニールなどの医薬品は、ドーパミンの減少を抑える働きがあるとされています。

「脳の栄養学」においては、自然に栄養をとっていれば健康を保てるとは言い切れない難しさがあります。

老化への対処法

人は、自らの老化にどう対処すべきでしょうか。自然に任せるというのも立派な見識でしょう。一方で、老化を科学的な視点で見つめ、積極的に改善策を施していくという立場も認められてもよいはずです。

結論としては、平凡な言葉ではありますが、まさに「自分の身体は自分で守る」「自分の生き方は自分で決める」ということに尽きます。

ある種の医薬品の使用も含め、老化に科学的態度で積極的に臨もうとされる方々のために、「抗老薬」と呼ばれるものが存在します。IASでは、それらの抗老薬を世界中から集めて、自己責任のもとでご使用になろうとする方々にお届けしています。

 

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